28話「焦燥」
上は普通の感想・下は萌え感想です。
正直に申しあげると私はデスノアニメ1部は飛び飛びにしか観ていませんでした。 理由は単純で1話を観た時の月のイメージが自分のイメージと違ったからです。 私がデスノートを好きな理由は中学生の夏休みの自由研究のような発火装置を 作りながら新世界の神になるとか言うアンバランスさといいますか、 「ご近所ファンタジー」感覚が新鮮で、身近にいそうな子が こんな殺人を犯してしまってこの子どうなるの!という状況に 惹きつけられてしまったのです。 原作の月は全国模試1位の美男子という設定でありながら、 月の学校はたいして優秀な学校の授業風景にはみえませんし、 月は塾や学校のカリスマでもなくアイドルでもないようです。 友達もいたって平凡っぽいし一人でいたら女の子が群がるわけでも ありません。よくいる優等生といった演出がなされてました、が アニメの月は最初から僕は選ばれるべき人間だったと思う込んでいた かのような耽美ぶりでデスノの良い意味で大味な少年漫画風味が 欠けていたのが入り込めない要因でした。 全体にシャドウを落としすぎの作画演出も、淡々とした会話劇も やや陰鬱な印象で動感や音楽で煽れる映像の利点を使っていないように 思われましたし… 感じが悪いのを自覚してあえて書きますが デスノアニメの印象は本編の漫画というより 「小畑先生のカラーイラストを見てイメージを膨らませた世界」 に感じてしまったのが私が入れなかった原因です。 原作で私が血湧き肉踊った「さくらTV突入」の回ですら暗鬱な演出でしたからね、 監督と私の趣味は違う…。アニメは気が向いたら観ればいいか… 位に思っていたのでした。 しかし、アニメ開始の秋以降、普通に好きだったニアに萌えという感情が 産まれてしまい、2部をメディアで再現できるのはアニメしかない… 空腹に不味いものはなしといいますし(重ね重ねの暴言すいません…) 2部アニメの開始を心待ちにするようになったのです…。 でも、10話ちょっとのスピード展開ですし、あまり期待しないほうが 身のためとも思っておりました。 が!が、思いがけない事に2部はアニメに向いているようです。 面白いです!!ここでまた感じの悪いことを申し上げねばなりませんが 2部も漫画として面白いです。 普通の漫画よりずっとずっと面白いです、が!! 1部に較べてパワーダウンは否めないと思います。 これはニアやメロのキャラがLより劣るからというわけではなく お話の構成上仕方のない事だと思っています。 ・デスノート1部は「月成り上がり日記」 ・デスノート2部は「月成り下がり日記」 として構成されているからです。 たいていの人は主人公の視点で話を読みますよね。 ただ読者は月の知り得ないライバル側の情報も知っていますから 月の頭の斜め上位…丁度リュークの位置くらいの視点でお話を読み、 あきらかに絶対絶命に追いつめられて、どうなる自分っていうか月!と思っったところで 月は読者も知らなかった情報、トリック、叡智を全開しライバルの裏をかき勝利! ここで読者は追いつめられたプレッシャーから突如反転、勝者となるのです。 この達成感、カタルシスこそが1部デスノートの魅力といっていいでしょう。 でも月のやってる事は悪の中の悪ですから、 当然最大のライバルLに最後は破れるだろうと思っていたところ、 まさかのL死亡ですから…。 負けるとわかっていたからこそ肩入れをしていた 月派の人はまさに新世界をかいま見、 L陣営の人は全財産をはたいて買った株券が紙切れになったような 茫然自失を味わったかと思います。 その気分をひきずったまま2部を読んだ人は当然不満が出てくるでしょう。 なんせ月が勝たないのですから…カタルシスがありません…。 Lの死を引きずっている人もニアやメロに入れませんから物語に入り込めません。 これが2部の展開上いたしかたない欠点なのですが… さらに欠点をあげると視点が増えすぎてしまった事ですね。 ヨツバ編もそうなのですが、 主人公・そのライバル・その中間の捜査本部 これが1部の基本構造です。ミサのような月の傀儡になったものは 月と同じ視点で観れるので問題はないですがレムのように ミサ派であるが月派ではないキャラが活躍すると視点がぶれます ヨツバ編はさらにヨツバ勢のキャラが加わったものですから 視点が散漫になり緊張感が持続せず 結果お話が迷走してしまいました。 (この迷走ぶりのあと黒月復活、L死亡の圧巻の盛り上がりと 衝撃の展開に持ち込んだ、つぐみ先生の筆力には驚嘆しかありません。) 2部ではご存じのように未来の外国に舞台が移った上 月とニアとメロ三つどもえの戦いと 税金ドロボーと化した捜査本部、新たな死に神シドウ 序盤で5つの視点に分かれたのですから混迷は避けられません。 さらにさらに…南空ナオミやLでつぐみ先生は学んだと思うのです。 月に出会った登場人物はミサのように傀儡になるか捜査本部のように 馬鹿認定され利用されるか、月を倒すか、殺されるかしかない事を。 お話上まだ終わるわけにはいかない場合、主人公は殺せませんし、 Lやナオミのように頭がいいという設定の人物は馬鹿認定で月に利用させ 生かす事もできません、殺すしかないんですよね。 で、先生が月破滅物語である2部を完結させるのにとった方法は… ライバルを月に会わせない事。 これは…諸刃の剣でした。会わなかったからこそニアは月を倒せたのですが たとえ画面にはかかれていても主人公の目で見ていないキャラというのは どうしても実在感が薄いのですよ… 実在感が薄いと当然緊張感も弱くなってしまいます。 Lの場合は夜神総一郎という月の身内が早々に会い2人を結ぶ媒体と なってましたが2部にはそういうキャラはいませんからね。 相沢や模木のような月がいつでも躊躇なく殺せるキャラでは媒体として弱いです。 私が12巻でニアを好きになったのは、 やはり月の目で見たニアだったからだと思います。 12巻でやっと世界観が統一された…そんな気がしました。 2部を面白くないという人は1部と世界観が変わった事に慣れないまま 終わりを向かえた人なのでしょうね。 2部は考えるより慣れろ!これがいいと思います。 で、アニメですが… アニメはこの2部の構造上の欠点を補完するのにうってつけのメディアでした。 そしてOPからして、1部は月出世物語でしたが、2部は破滅物語である事を ネタバレ気味くらいに暗示しています。 OPは繰り返し毎週みますから、サブリミナル効果のようなものですね。 Lの死も丁寧に描いた上、総集編をやっています。Lを惜しみつつ L編が終わった事を強調しているのです。 視聴者のデスノは月の勝利の物語、月のライバルはLだけ!という 凝った頭をもみほぐし…2部がはじまります。 1部にないアクション溢れる展開をというのがマフィア編のもくろみだったと 思いますが、漫画でみていた時は 学校で使うようなノートとミサイルの 組み合わせはうなぎと梅干しのように食べ合わせが悪い… と感じていましたが… カラーの動く映像と音楽がつくとハイジャックもミサイルも やたら盛り上がって楽しいです! 粧裕解放の回転扉の説明など映像のほうが格段にわかりやすいですしね 多い視点も映像だと切り替えもスムーズで冗漫さがなくなります。 そして一番の利点は声ですね!PC越しの邂逅のニアと月ですが 肉声をかぶらせる事により距離感が縮まり実在感と緊張感が 高まったのです、これは素晴らしいなと思いました! そして思い切った構成でのエピソードの整理ですが 今の所上手くいっていると思います。 特に捜査本部がちゃんと働いてて利口に見えるのが個人的にはうれしいですね。 漫画では総一郎も2部は親馬鹿にしかみえなかったですし… 良かったの模木さん位でしたからね… 落ち着きすぎ気味の淡々とした会話シーンもニアとメロに関しては2人の 利口さや天才性を出すのに良い方向に効果が出ています。 原作はわざとでしょうが最初クレイジーなアンファンテリブルにしか見えなかった 2人ですが真剣に執拗もキラを追っているのが感じられてお話を盛り上げて いますし、SPKやマフィアが2人に従うのにも説得力を持たせています。 それにしても常に美しいクールビューティのニアでした… ポジション的には貴公子属性のキャラに見えますね今のところ。 声が可愛いので嫌みなカンジがしないのがいいのか悪いのかは第34話・「虎視」 個人の趣味に分かれるとおもいますが… デスノートという作品を読むのに一番いいのは1部は月視点。 2部はニア視点で読むことです、そうすれば常に爽快感が得られます。 アニメはニアを全面に押し出すことで視聴者を上手くナビゲートしてますね。 私はニア贔屓なので満足してますがメロ贔屓さんからすると このニアプッシュはどうなのでしょうね? 来週はメロ回だとは思いますが… ではまた来週。 |
萌え的・28話 「焦燥」
もう眠いから寝ようかしら録画は予約しましたしねと
アニメがはじまるまではやる気不十分だった私ですが
あら、今はすっかり目が覚めてますよ、それは面白かったから!
ニアが可愛かったから!これにつきますね。
ちゃんとしたレビューは後日したためるとして今夜は萌えを中心に
書いておきましょう。
声ですけど、もうかなり慣れましたよメロに至っては
私ったら一体なにが不満だったのかしらメロは産まれた時から
この声じゃないと錯覚に陥るほど慣れましたね。
いいお声です。
ニアたんも可愛いですね、なんだか先週より若返った気がしますが
(黒目が大きいのかな?)
相変わらず綺麗で心が洗われます。
サイコロタワー崩れた時、一気に老け込んでじーさんになったような
原作ニアも捨てがたいのですが、美しいものを見せてもらって
文句をいってはいけませんね。ありがたく頂戴しておきます。
髪型は私は後期のストレートパーマかけたような髪が好きだったので
今週のストパぶりは満足。
ジェバンニがかっこうよすぎて何事かと思いました。
顔も声もいいですよ!
レスターもジェバンニも素敵な声で「ニア、ニア」言うしもう…萌え。
なんだか顔とか声のことばかり書いてますが、お話スピード感が
あって楽しめたので絵にまで気が回るのですよ。
つまらなかったら絵がいくら良くても読まない、観ないの人なのですよ私…。
もうこのままバッサバッサエピソード切ってお話進めるといいかと
思います。私に言われるもでもなくバッサバッサと来週はもう
パパおかくれになるようですが…不満があるとすればシドウたんは
もっと高くて間の抜けた声がよかったですね、でも私の事だから
来週にはシドウたんはこれしかないと言ってそうですね。
では、今夜はこの辺で