第35話・「殺意」


上は普通の感想・下は萌え感想です。


いつも私などのレビューを読んでくださってありがとうございます。
ここまでクリックしてこんな長文を読んでいただいてる方は
文章を読むのがかなり好きな方だけでしょうし
そういう方には、もう見抜かれているかも知れませんが、

私はデスノートに関しては原典原理主義者で大変頭の固い人間です。
ことにつぐみ先生にいたっては偏愛傾向にある、
いわゆる痛くて可哀想な人だったりします。

構成がどうのとか綱渡り気味とか生意気な事を書いたりはしていますが、
つぐみ先生を超えられるのはつぐみ先生だけであり氏が書き直さない
限りそれが最高のものなのです。
もし書き直したら最新のものが最高と私内では見なされます
出来不出来は二の次ぎです。
なぜなら先生が書き直そうとした意志、それが重要なのです。
ね?痛いでしょう?

そんな私からすると原作である漫画以外は映画、アニメ、ゲームその他の
公式のメディアでさえ、全てパラレルなのです。
ですから、原作で亡くなった人間がパラレル世界でまた亡くなってしまっても
それは当然の事であり、
すでに消化したはずの物だったのですが…。

それが…結構しんみりしてしまいました…今回…。
原作が最高のはずなのにオリジナルシーンないかしらと切望したりしました…
でも、それだけキャラに入れ込んでいる自分がちょっとうれしくもあったりします。
こんな狭窄な感性の人間が二次創作をしたり、
キャラクターを熱く語ったりするようになるのですから
デスノートの魅力というのはすごいなあと改めて思います。

前置き長すぎですが、ようするに今回はお三方のリタイヤの回でした。

色々と暗躍するニアと月がお互いに作戦を練り1月28日に
YB倉庫で会うことを約束。原作通り、2人とも腹にイチモツありながら
時間が過ぎる演出ですが、この無言で時間経過を表すシーンは
果たしてアニメにあっているのでしょうか?
漫画のように細かい所を見返す事は映像では録画しないと出来ませんし、
アニメの魅力である音声を消去することはなかったように思います。
この冒頭部の演出に今回は私は乗れず、それを最後まで
引きずってしまったような気がします。
原作ニア絵で一番お気に入りだった鏡モチニアに私が食いつかない所からして
入り込めなかった証拠ですね、
でも、小さいモニターでOKサインを出すジェバンニは良かったです。

月と高田、魅上も打ち合わせ好調。
後は28日を待つばかり…で原作通りに高田誘拐、囮はマットで
首謀者はメロ。
なんだかカーチェイスに迫力がなかった気がします、
せっかくの動画の真骨頂を見せれる所なのに…。
今回の作画さんは止め絵は頑張って描いてるのはわかるのですが、
動きがぎくしゃくした印象を受けました、
カーチェイスの迫力不足はコンテが原因でしょうが…
先週の作画が良すぎたせいかも知れませんが。

マットは格好良かったですね、おじさんっぽい声に違和感がありましたが、
シブタクの声と知ると愛せるような…
街を疾走し、すぐ死んでしまう役という共通点で
同じ声優さんを起用したのだろうか?
と考えてしまった私は心の暗黒面が出ていますね(笑)。

後々じっくり考えるとこれはマットが煙草を吸っているため、
あきらかに成人とわかる渋い声を起用したと考えるのが真っ当でしょうね。
深夜枠とはいえ、最近のメディアは未成年のみならず喫煙シーンの
規制は厳しいですし、
ワイミーズは月との対比とLを継ぐ次世代の子供という面を強調されてますから
原作では皆、年齢より若く華奢に描かれてますが、
アニメのマットはかなり体格も良く大人の青年として描かれています。
これは脇役ながらマットのシンボルマークである
煙草をいかすため規制に立ち向かったと考えるべきでしょう。
最期のシーンも煙草の灰が効果的に使われていました。
カラーだと赤い色と灰色の対比が辛いですね…

「マット殺されるとは…すまない」と心の中でつぶやくメロ、
私は原作でこのセリフを読んだときは「メロは優しいとこあるんだな。」と
素直に受けていたのですが、その後つらつら考えるに
キラを追うのに殺されるとは思わないというのは余りに楽観的だろう、
マフィア仲間を皆殺しされたメロがなぜそんなに危機意識が低いのか?
マットにも危険な仕事ではないと誘ったのなら問題ですよね……

いや、ここは深く考えてはいけませんね、あくまで誘拐の囮くらいでは
殺されないだろう、危ない橋は自分で渡るという意味に取っておきましょう。
実際のところメロが何を考えていたのかは原作でも謎のままになってます、
正直作、者サイドはメロに対してはもうちょっと上手く使ってあげたかったと
考えてるのが実情ではないでしょうか?

その辺をアニメで補完して欲しかったなと私はオリジナルシーンを
望んだのでしょうね、
しかし、下手にいじると物語全体を壊す事にもなりかねないのが
メロのポジションなので、アニメでは割愛はするが
追加はしない方針をとったのでしょう。

そして原作通りに、彼が最後になにを考えていたのかわからぬまま
短すぎる人生の幕を閉じてしまいました。

泣きじゃくる高田清美、清美の演出は非常に良かったです。
メロの亡骸を見て、やっと自分が殺人鬼だと言うことを実感したのでしょう、
誰よりも高潔で清らかだった自分が堕ちてしまった事を
死体を目の前で見るまでは気づかなかったのですね…
少女のように泣いています。
実際まだ23歳、まだ女の子ですよね、
でも、もう無垢な自分に戻れるわけもなく、
自分を堕とした月にすがるしかないのです。
現実にカルト教団に入った人達もこんな風なのだろうなと
やるせない思いがしますね…
アニメでは原作より若々しい作画ですし、いっそう痛々しいです。

やや落ち着き、来るはずもない月の助けが来たと
錯覚したのか、立ちあがった彼女を襲う激しい心音…。

月は本当に冷酷です…共犯者に対する仲間意識がないどころか
確かに彼は犯罪を犯した清美が嫌いなのでしょうね。

自分がし向けた事なのに心の弱さから罪に手を染めた者を蔑み、嫌悪し
嘲笑するという人格障害的なキャラクターは
色んなお話の中で散見されますが、
そういう自らを優位におきたいがために他人を貶めるキャラクターと
月はまた違うようです。
月のキャラクターは古今東西空前絶後だと思っています。
きたる倉庫編でその凄まじさ、醜悪さを爆発させることを期待しています。

私は私内最重要人物である夜神総一郎の死に関してはアニメでは
堪えませんでした。
それがなぜ今回の3人は胸が重かったのか考えるに、
死の覚悟があった総一郎に較べメロ・マット・清美は殺されちゃった感が
強かったからだと思います…
月の最期にはまったく動揺しない自信があります。
初めて「DEATH NOTE」を読んだ3年前から、ずっとその日のために
読み続けたのですから!

ではまた来週。

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こぼれ話

泣いても笑っても後、2週なんですね、倉庫編が2話で終わりなんて
少なすぎますよ!
来週、「そうだ僕がキラだ。」まで行かないと終わらないですよ?
でも予告だとそこまでいかなさそう…??
「幕」で終わりでも良かったと13巻でつぐみ先生が言っていたように
暗黒の画面で終わりにするのでしょうか?
エンディングの絵を差し替えてエンディングテーマとキャストテロップ
が流れる中、後日談的な映像を流す手法はよく見かけますが
それでもしないと終わらない気が?

それだったら、燃えるノート、獄中で魅上が倒れてるシーン、
ニアがチョコを食べ、相沢たちと捜査協力をしているシーン、
街を暴走する若者たち、カナリアを篭から放ち月からの解放を
表現=ミサにとっての死の暗示。
または夜神家にカナリアが譲与され飼い主のミサはもういない
暗喩などでミサの死の表現する映像を流し
最後はキラ信者の月に祈る集会…EDテーマが終わった後。
少女が「キラ様」とつぶやき、完でしょうか?
ああ、色々考えてしまう、「DEATH NOTE」本当に好きなんですね私。




萌え的・35話 「殺意」

なんといいますか、「微妙」じゃないですかね?
うーん、微妙。
まあ細かい変更点を除けば原作どうりなんですが、
こんな可哀想な位、原作信者のわたくしでもそのまんまだと退屈なのですよ。

マットの声…マットファンの人はどう思ったのかな?
自分的にはやはり微妙としか…まあ、最初はどのキャラも違和感あるんですが
違和感ぬぐう前にさよならですからね…。
煙草の灰の演出とかそれなりにこだわってたのでいいほうかな?
なんといいますかね、サイトをやるようになってから、キャラがアレだったりソレ
だったりすると、そのキャラ好きな管理人さんとか訪問者の顔が頭に浮かび
ましてね、(ネットだから当然顔しらないんですが…)
あの方はがっかりしてらっしゃらないかしら?とか自分の事よりよそ様の
心配してしまう私がいるのですが、
今回もそうですねー。
皆様、大丈夫ですか?
いや、むしろ問題はマットではなくメロのほうでしょうか?
作画が微妙ーーーー!!
オリジナル全然なしですねえ、いや、原作読んだ時は主要キャラのまさかの
一コマ死に大いに驚き、この回は自分的に盛り上がったのですが、
アニメでやって面白い話ではなかったのかしらね、
それとも展開を知ってるからでしょうか?
あんまり入り込めませんでした。
別に月、Lで足ふきならニア、メロならベッドシーンだろとか、
まさか、そんな、わたくしそんな女じゃございません、
ただちょっと物足りないわねとか、そんな感じですのことよ。

特筆すべきは月、ひどすぎ!
顔で男を選んではならないと全国の女性に告げるのが今回のテーマですね。