「女性向け」とは
雑多な感想・フリートーク集です
ブログを開設するにあたり、他サイト様の表記は色々と参考にさせて いただいたのですが、ほとんどの同人サイトに「女性向き」との注意書きがあり BLカップリングがあるという意味にとって、 私も紹介文や注意書きに引用させていただいたのですが、 開設1年を向かえるにあたり 「女性向き性表現」について思った事を下に書いてみました。 規制に対する社会的なものではなく、単なる個人の雑感ですので、 興味のある方だけどうぞ。 長いです! |
サイトを初めて1年になりますが、最初は「ニア受け」という
単語を書き込むのが妙に恥ずかしかったです、今も少々恥ずかしいです。
もっと恥ずかしいSSを自分から晒し取るだろうーがワレ!
と自分突っ込みが入るのですが、
恥ずかしいものは恥ずかしいんですよ!(開き直る)
なんだろうこの「受け」という字の持つ威力…「攻め」のほうがなぜか
恥ずかしくないよなあ……文字でこの照れようなのにリアルで
「私、ニア受けなんです。」と語れる日とかくるのだろうか?
そんな、私がある日小公女のお話をとりあげているTVをなんとなく
観ていて……そういえば昔読んだ、おとぎ話や少女文学は
小公女も、ペリーヌ物語も、シンデレラもみなしごになっていじめられたり
苦労したりする話ばかりだったなあ〜男の子は変身してヒーローに
なりたがっていたのに、女の子って可哀想な状況が好き…言ってみれば
先天的にMっ気があるのだなあ〜と思ったり…
そこで、はたと以前読んだ女性向き性描写について語っていた
記事を思い出しました。
男性向きのAVや成人向き漫画・小説等は現実の女性の代替として
求められるので当然、女性の身体の綿密な描写があり男優は黒子同然で
クライマックスは当然、女性の絶頂シーンになるわけです。
それならば女性向きの性フィクションは男性の身体の描写や表情が
主になっていてしかるべきなのですが、そういうものは需要が低いようで、
主流は男性向きよりは男役のルックスが良く、
全体に描写がソフトだが後は基本的に男性向きと同じアングルで
描かれ同性である女性には美貌が求められ、
やはりクライマックスは女性の絶頂シーンがマストなんだそうです。
BLものでもそれは同じでクライマックスは受けの見せ場になっているものが
ほとんどですよね。
それは、なんとなく感じていて不思議には思っていたのですが、
世の中には男性向きのエロのほうが圧倒的に多いですから、
幼い頃から雑誌の表紙や、盗み見た成人向けの本やらエロゲーが
原体験になり女の子も「H=女の裸」という刷り込みが出来
それが成人後も性フィクションの嗜好、簡単にいえば萌えツボに
なるのかな?程度に考えていたのですが、
その記事によるとですね……これはやや、性的に抑圧を受けた
古風な女性達に見られる嗜好で、
「美しい自分が痴態を晒し、相手を興奮させていると想像することに
興奮する非常に受け身かつナルシスティックな心理」
だそうで……あら…もう、あなた、みもふたもないですわね!
これと先ほどの少女文学をスライドさせてみると
少女読者たちは「可哀想なヒロイン」が好きなのではなく
「誰か(相手役や読者)に可哀想がられているヒロイン」
に自分を重ねてうっとりと涙を流している……
Mであり、ナルシストなわけですね……
それならば…自分の好きキャラを受けして禁断の愛やら
むりやりHやら、嗜虐的だったり究極に愛されるなんて
ナルシシズムの権化ではないですか!
「あんたナル?」と言われてキレたり恥ずかしがったりしない
ナルはいない。
本当の事を言ってはいけないんですYO!
そーかそれを自分で言っていたら恥ずかしいのも
当たり前だ〜〜〜。
思い起こせば、好きキャラを攻めポジションにする作家さんの
作風・芸風を見ると、あまりMっ気はないかな……?
むしろS?な方が多いような気もします。
(あくまで数名の方のサンプルで独断ですけど…)
いやはや、エロスって深いですねー突き詰めると
自分のパンドラの箱を開けてしまうのだなあ〜。
まあでも「パンドラの箱には希望が残ったんだ」
とジョミーも言ってましたし(@地球へ…)
フィクションの全てはSMであり自己愛の昇華のためにあるの
かもしれません。
色々考えられて面白かったです、
私はデスノでは特に苦手なCPとか傾向はないんですが…
好きとは言えないものは人間ですからありますし
(なんとなくバレてはいるかな…)
他ジャンルですが、説明文を見ただけで反射的にブラウザを閉じて
しまったしまった事もあります…
でも、今回自分の嗜好に向き合う事で心が広くなれたような気がします、
対象や表現が違うだけで2次創作を楽しんでるのは同じなんだ…と、
他人の嗜好を否定するなら、自分も2次創作を作るのも読むのも資格が
ないですよね。
当たり前の事ですが、結構骨の髄まで身に染みてわかったような
気がします。
こんな長文久しぶりですよ、読んでくださった方ありがとうございます。
ところで、上の文は受けキャラ好きの人を「ナルシスト!」と糾弾
するものでも(私ですよ!私!)
攻めキャラ好きさんをマイノリティ扱いする意図のものではないと
言う事をご理解くださいませ。
・念のため・