「L Change the World」



雑多な感想・フリートーク集です



「L Change the World」のレビューです。


><な感想なので^^だった方は読まない方が
良いかと思われますのでご注意くださいね。



いえね、基本レビューは甘口を心がけている私ですが
さすがにこれはキツイ…
とりあえず、この映画の良かった所を書き出してみましょう。

・工藤夕貴が思ったより(失礼なヤツ…)綺麗だった。
・福田麻由子ちゃんの固い蕾のような肢体は今しか
見られないものなので必見。
・戸田恵梨香ちゃんは一年前より綺麗になっている位だった!
・刃物女の役が良かった、セクシー路線でくるかと思ったら
環境狂信者らしく微妙なファッションで登場しマニアックな
リアリティがあった。

こんな所かしら、女優さんの事しか書いてませんね、
明らかに逃避してるわ…。

後はもう全編涙、涙……残り少ない命を生きるLに
ではなくてね、こんな話の中でも一人Lになりきろうと
奮闘していた松山君の勇姿に涙なのです……。

混沌と未整理だった小説版よりかなりお話を整理
しているのでわかりやすくなっているのですが、
その分基本設定の安っぽさが露呈してしまい
辛かったです、
環境問題や過激な環境保護団体はタイムリーな
題材ではあるもののフィクションでは使い古されたもの
ですし、描写もちゃちとしか言い様がなく、これが
Lの最後の事件かあ〜と残念に感じました。

漫画のキャラのスピンオフだから、
わかりやすい話にしたのかもしれませんが
漫画チックでも奇想天外な面白さがあった原作と
単に安っぽいお話とはまったく違うなあと
思い知らされましたね。

原作や映画前後編と世界観が違うのに文句を言って
いるのではないんですよ、
ただ、Lに頼りすぎといいますか、「L」が出てこない
オリジナルのアクションサスペンスならこの設定は
映画にするレベルのものではないと思います。
テレビスペシャルでも私は途中で観るのやめるでしょう…
そんな事を映画観ている間中考えていました。

あとあとになると、まあ、アイドル映画と思えばいいのかと
の考えにもなってきました。
アイドル映画はアイドルのキャラのよさを存分に堪能
できればいいのですし、キャラを喰ってしまうような
ストーリーの存在感はいらぬのかもしれません。
原作のLはストーリーに意外性を出すために死んでしまった
ようなものなので、そのLの最後の大がかりなメディア化が
キャラのためにストーリーを排除した作品というのは
皮肉なのか幸福な顛末なのか私にはよくわかりません。

気持ちを切り替えアイドル映画と捕らえるとLは
可愛かったです。
というか前述の通り、頑張る松山ケンイチが可愛いです。
自分が投げたらこの映画はダメになるのは彼が一番わかって
いるんでしょう。
前作のLを継承しつつまったく違うお話のLになりきり
新しいL像を産み出すのに懸命な意志はスクリーンから
伝わってきましたよ。
予告でみたら、「あり得ない」と思えた自転車に子供のせて
走るシーンやメイド喫茶のシーンも自然に感じられましたし
お菓子シーンは萌えもいっぱい!
正義や命の尊さを口にするLも違和感なかったですね。

それと、原作ファンが唯一驚くであろう点については
一応反転しておきます。

殺人ウイルスで全滅した生き残りのタイ人の男の子が
Lから「ニア」の名前をもらいます。

ニアファン的には賛より否が多そうな、このニアっこ
ですが、私的にはOKでしたよ^^。
天才な上、生まれつきウイルス抗体をもっている
特異体質……いや、まさにニアですね!

実は公開前から風の噂で知っていて戦々恐々な気分で
出かけたのですが、
この子上手いです!映画中彼の回りの空気だけが自然
でした。
松山氏もインタビューで誉めてましたが、天才子役ですね。
こんな上手な子がニアで良かったです。
Lとの身長差も可愛いったらありゃしないです。
ロボットのストラップとかグッズにあったら欲しかったですよ。
ニアとLの別れのシーンは感動的…ではあるんですが…
日本にあるとしか思えないワイミーズハウスが感動に
水を差してくれました〜〜。


なんだかんだいいましたが、エンドロール前のLの最後の
セリフは良かったですね。

そんなわけで総括としては、積極的にはすすめませんが
可愛い松Lが観たい人にはいいんじゃないでしょうか。

後、子供も出てますし、人間愛も描かれてますし
ヒーローものとして案外ファミリー向けかもしれません。
グロテスクな描写もありますが、怪獣映画にだってありますし、
原作未読でTVで映画前後編を観て「もっとL観たいね!」
と家族で劇場に行った人が一番の勝ち組ですよ、きっと。

監督をハリウッドで知名度のある中田監督に変更したり
工藤夕貴の起用などはアメリカでのファミリー層を狙った
ものなんでしょうか?
だとすれば、あのわかりやすい話にしたのも納得できますね。



Lやニアに夢を見てる人が観て大丈夫か?という
質問もいただいた某様。

結論からいうとこの映画に夢を壊す程の破壊力はないので
逆説的に観に行って大丈夫かもしれません。
(原作者たちが描いたFILE15の方が原作ファンには
影響力が強いと思われます。)
前作の映画でもちょっとな…と思った方は行かないほうが
懸命です。
行くにしても暇をもてあましているレディースデーや映画の日
に行ったほうがいいですね。(プロパーで観ちゃったよ私><。)