「L change the World」小説版レビュー
雑多な感想・フリートーク集です
「L change the World」の小説版レビューです。 少々辛口で発売当時に書いたものなのでネタバレをふせぐため あまり詳しい記述はありません、それでもOKな方のみどうぞ。 |
「L最後の23日間」というお話ですが、映画の最後とリンクさせるためには
この事件はLの勝ちで終わっているのが確定なので
ミステリーとしては最初からハンデがあるんですよね…
緊張やスリルを楽しむ事件ものとしては重大なハンデなのがスピンオフの
つらさでしょうか。
それを補うべく序盤からストーリーは怒濤の展開で進行し
LサイドとメインのFBI捜査官と謎の組織の美女がお互いに
敵の裏の裏の裏をかきながら頭脳戦、肉弾戦をくりひろげます。
デスノートも絡みます!
設定や展開はそれなりに楽しめるのですが、
正直 欲張りすぎ、詰め込みすぎな印象を持ちました。
映画はもっとシンプルにするのかな?
Lにあんなことやこんな事をさせようというサービス精神も小説だと
とってつけたように感じる所があるのですが、
松ケンLのビジュアルで一発芸のように演出したら、それはそれで
楽しめるかなあとは思いました。
作者のM氏はデスノが好きなのでしょうしファンサービスもしたいと
頑張っていると思います。
それゆえ、ちょっと原作キャラに遠慮しているようにも感じられました。
一番生き生きしてたのって完全オリキャラのダーティな刃物女の描写
だったりして…。
肝心の裏ヒロインが動機も行動も魅力薄く私は感じましたねえ…。
この辺は女優さんの魅力や演技力に期待する他ないですね。
FBIや少女役はLと絡んでもあまり違和感がなかったので
良いかと。
松田出てきてうれしかったなあー、映画にも出てきて欲しい
松田役の人上手かったし。
と思ったら映画部分はカット……その分「松田スピンオフ」を
やるんですねー!
地上波放映だそうですが…役者さんとしたらどっちがいいのかなあ?
映画出演ぽっしゃったら話が違うなあと思うでしょうが、主役として
TVで露出したら見る人の絶対数は多いでしょうし…
とすっかり松田の気分になって考えてしまいました。
そしてまあ、BBもアニメ資料もゲームも買わない私が
この本をこの本を買った最大の理由!まさかのニア登場なのですが…
さわり程度かと思ったら、いやまあ、すげーかっこいい役ですよ!
隠れキャラみたいで、ちょっとしか出ないのに役立ち度充分。
まさに秘蔵っ子的にLが大事にしてるー。
年齢は原作と同じ13歳なのか?とても精神年齢が高く感じます、
Lも「あの子」とかではなく「彼」と一人前扱いですしね。
PC越しですがLに最後の挨拶をするニア…
なんかもう言葉にならないですね、
ああ、ニア!ニア好き!
Lの方は人間味や内面を強調して描かれているので、逆に
若く感じましたね。
Lファンの人がどう受け止めるかは人それぞれですし
私も違和感を感じる所はあったのですが
松Lにはあっているかと……思います。
しかし、この世界にメロはいるのかな?…
アルファベット26文字のうちMで2番でも頑張っている
のかしら、三番のマットは?
そんなこんなでニアとワタリはやたらとおいしい役でした。
しかし、これを人に薦めるとなると微妙です…
ハードカバー表紙と口絵のイラストのために購入するのは
止めませんが、お話だけ読みたいのなら安価で他の小説も
読める「小説すばる」でいいかという気もします。
色々書いてしまいましたが、公式のデスノニューワールドとしては
最後になるのかな?と思うと感慨深いですし、
実はスピンオフを見に行くかはレビュー待ちの予定だったのですが
この小説読んで行く気満々ですよ!
ニアは割愛される可能性も高いですが
(原作読んでない映画ファンには??ですしね。)
映画のサントラの曲に「NEAR」という曲があるそうなので
「Lを継ぐ者」として名前くらい出てくるのかな?
期待しすぎないよう期待しておきましょう。
デスノっ子としては映画はヒットして欲しいですね。
あ、販促のためかアニメ総集編の再放送やるそうですね、
それより2部総集編やってL布陣が勝利って強調したほうが
L映画にいいのでは?と思ったり…。