「Happy Day」
探偵小説では事務所を開設したはいいが依頼が浮気調査ばかりと いうのがお約束だったりする。 が、まさか自分もそうなるとは思っていなかった。 いや、浮気調査どころか迷い猫や犬探しがほとんどだったりするのだ… 「いいじゃないですか?依頼人には好評ですよ、今のとこ100%の 確率でペットをみつけてますからね、メロの執拗な性格が向いている ようですね。」 ニアがキッチンのカウンター越しになにかごそごそやりながら ご機嫌に声をかけてきた。 「執拗とかお前に言われたくねーな、お前のほうがよっぽどだ!」 今日はペット探しの依頼すらないので俺はリビングのソファに ふんぞりかえりつつDVDのリモコンをいじる位しかすることがない、 そこに薫り高き良い匂いを漂よわせニアがリビングに姿を現した。 手にしたトレーにはマグカップがふたつ柔らかな湯気をたてている 「ホットチョコレートいれましたよ。」 「!!!!!!!!!!!!!!!!チョ、ホト、チョコ!ニ、ニアがあああ!?」 俺の口は驚きであいたままになってしまった、 滅多に立たないキッチンでなにやってるんだろうと思っていたが…まさか… だって今までは食事やお茶はもちろん、冷蔵庫から水を取り出すのも俺にやらせる 奴だったんだぞ、コイツは!! 呆然とする俺にニアは1つカップを差し出しもう一つは自分の両手にかかえ ソファの俺の横に座り込んだ、 これまでの一連の動きを擬態語で表すなら、そう…まさに 「いそいそ」 俺の体に軽くもたれたニアは長い銀色の前髪から漆黒の目をのぞかせ 軽く微笑む。 「私だってやればチョコくらい作れるんですよ?」 確かにニアはやればたいていの事は器用にこなす、だがそれをやらないのが ニアだったじゃないか… 俺のために入れてくれたのか…?あのニアが… まだ信じられない気持ちの俺にニアはさらにかいがいしく動く 「マシュマロいれますかメロ?」 トレーの上の小皿には白くて丸いマシュマロがいくつかのっている ニアはそれをつまんで俺と自分のカップにいれた、 チョコレート色に溶けていく柔らかな白を俺たちはじっとみつめて… 「ねえ、メロ…ホットチョコとマシュマロってまるで………」 「………俺たちみたいだな…。」 な、なんだ今のセリフ!モノローグでも幻聴でもなく肉声か?俺の??? うわー助けてくれ!キモイ!死ね!自分!!!! カップを投げ出したくなったが、あまりの自分の言葉に俺はすっかり硬直して 冷や汗を流すしかなかった、 そんな俺にニアはさっきより激しくすり寄り俺の肩に頭をちょこんと乗せ 「メロ……。」 俺の名をつぶやきながら頬ずりを繰り返す…… 砂吐きモノのセリフが気に入りご満悦のようだ…… その小動物のような動作に俺の体はやっと動きを取り戻し ニアの肩を引き寄せつつ、冷めないうちにチョコを飲みつつイルカが泳いでいる イメージDVDの画面に目を戻した。 ニアもチョコ色の吐息を時折たて画面に見入っている… 「旨いな…これ。」 「ありがとうございます。メロのために頑張ったのですよ。」 「押しつけがましーよ、お前。」 「せっかく作ったのにそんな言い方ありますか?じゃあ飲まなくてけっこうですよ!」 ニアが俺のカップを取り上げた 「おい、返せよ!うまいんだから!」 俺は代わりにニアの飲んでいたほうのカップを取り上げ 丁度よい温度になっていたそれを一気にのみほした、 俺の飲みっぷりが気に入ったのかニアは大人しくなり俺の飲みさしのほうのカップ口をつける 「ふふふ…。」 「…なんだよ?…」 「間接キスですね。」 ………さっきから気色悪い事この上ない与太話を晒してすまん……… 実は3ヶ月ほど前からこの部屋ではこういった異世界な会話がよく繰り広げられて いるのだった……。 3ヶ月前になにがあったかというと8月末のニアの誕生日にプロポーズして結婚した、 今はいわゆる新婚生活というわけだ。 結婚といってもそれ以前から一緒に暮らしていたわけだし、 式もしなければ(男同士でそんな事したら俺はひやかすマットを式場で 撃ち殺すかもしれないからな。) 入籍もしてないのだが、ニアの態度はあきらかに変わった… 一生2人でいようと俺が誓ったのがよほどうれしかったらしい。 ニアの態度がソフトになれば俺のほうもそれに呼応する 結婚前は寄ると触ると喧嘩かセックスばかりだった俺たちも こんな風にDVDを流し見ながらゆったりした時間を共有する まるで普通のカップルみたいな過ごし方が出来るようになった。 結婚と同時に一緒に探偵稼業をする事になったので 俺の行動範囲が知れるのもニアには都合がいいようだ コイツって……本当に俺が好きだよな……。 俺もまあ……好きだけどな……。 俺は肩においた手をすべらせニアの白い首筋から頬までたどり 癖毛を掻き上げよく見えるよう顔をこちらに向ける、 俺に似ているけどやや丸い顔、ふくらんだ頬、小さめの鼻と口を 指のない革手袋の手のひらでつつみ眺める… もう何千回も見つめているはずなのに少しも飽きない、 それどころか毎日毎日惹きつけられていく。 「ニア…可愛い…」 「メロは…綺麗です。」 ニアは俺の金髪をいじりながらつぶやく 「お前のほうが綺麗だよ。」 「メロも可愛いですよ、それに格好良いです。」 「お前も格好良いよ……」 俺たちは確か天才少年と謳われていたはずなのだが、 貧困極まりないボキャブラリーでお互いを褒めちぎりチョコ味のキスをして ニアの白いパジャマの胸元に手を滑り込ませた。 「ん…」 俺の舌を絡めながらもニアは反応し両手を俺の首に回し そして強い力で俺を誘うように引き倒す、クッションが床に転がり 俺たちはソファの上に折り重なった。 体をずらし解きほどいた胸元にくちびるを這わせていく…… 「BIBIBIBI−−−−」 そこへ無粋な着信音がした、ポケットに突っ込んでおいた携帯に メールが転送されたらしい、 いいとこだったのに… 俺は体を起こしメールを開いた ありがたいことに仕事の依頼だった、またしてもペット探し。 『主人の猫が家出をして困っています、連れ戻していただけたら 相場以上の謝礼を約束します。』 ニアが携帯を覗き込み、お仕事良かったですねと微笑んだ 以前は情事を途中でやめていたら怒りまくっていた癖に最近のニアは 余裕がある、夜には俺は帰ってくるのだ、続きはゆっくり楽しめばいいし なんせ後何十年も一緒なんだからな、時間はたっぷりある。 メールのやりとりの後、地下鉄ですぐの距離なので今日のうちに訪問することにした、 ニアは玄関に見送りにきて「いってらっしゃいのキス」を頬にした 見送りも出迎えも以前は考えられなかった事で 「ったく調子のいい奴だよな!」 ドアを閉めながら俺はつぶやき、悪態なセリフとは裏腹に緩んだ口元で エレベーターに軽やかに乗り込むのだった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 30分ほどで冬の陽だまりにきらめく美しい住宅街についた 依頼人の家は白い壁、緑の屋根、窓は開け放たれ庭ではリボンをつけた 幼い姉妹がブランコを取り合い、はしゃいでいる。 平和そのものの光景に全身レザーで顔に傷のある俺は浮いてるなと、 笑いながらインターフォンを押し夫人に要件を伝えた、 玄関に鍵はかかっていないので奥のリビングまで来てくれとの事、 俺は疑問ももたずにドアを開けた… いや、本当はどこかひっかかっていたのだ、その声に。 作り声だが、どこか聞き覚えのある… どこだったか… ドアを閉め明るいエントランスに踏み出す、 次ぎの瞬間背後で「ガチャリ」と鍵のかかる音がした。 しまった! ドアはもちろんビクともしない 開いていると思った窓は飾り物で防弾シールドがはられている 庭の子供達はいつの間にか消えていた。 「ふざけやがって!」 俺は開きかけのリビングの扉に一直線に向かい 足で蹴り上げた! 女が椅子に腰掛け足を組んでいる、逆光で顔はよく見えない… だが、見覚えのある谷間は…… 「ようこそメロ…。」 「……リドナー…何のマネだ!」 「本名 ミハエル・ケール… 極めて有能だけど…詰めの甘さがいなめない…噂通りね。」 俺が銃口をリドナーに向ける…それとほぼ同時に 俺自身が左右の家具の影から飛び出した2人の男に挟まれ銃をつきつけられていた… たいしたものだ、完全に気配を消していた…こいつら… 思った以上にプロフェッショナルだな…。 「銃をしまいたまえ。」 大男のレスターが言う。 「手荒なマネはさせないでくださいね。」 色男のジェバンニが余裕の笑みをたたえる。 こいつらはSPKという以前ニアと組んでいた合法組織の面々だ。 「メロ、銃をしまって、座ってちょうだい。私たちはあなたの依頼人よ。」 俺は言う通りにしたものの憤懣やるかたなくリドナーに面した肘掛け椅子を 壊しかねない勢いで座り込んだ。 「おい!なんの茶番だ!手の込んだマネしやがって。」 「言ったでしょう、あなたにメール通りの仕事を依頼したいのよ。…… 私の主人…ボスのお気に入りの銀白の猫を連れ戻したいの。」 「……それ……?」 「心当たりあるでしょう?野生の黒猫に夢中になっちゃった、白くてふわふわした可愛い子猫…。」 「くだんねえ、たとえ話してんじゃねえよ!」 「では、はっきり言おう。君と探偵稼業をすることになってからというもの ニアは我々との仕事は断って困っているんだよ。」 レスターが腕組みしながら答え 「長官はおかんむりで我々にあたられて大変です。」 青二才が口の端で笑いながらつぶやく。 「長官…メイスンとかいう奴か?」 「彼だけではないわ…ニアはこの国のボスのご寵愛も受けているのよ。」 国のボス……といえば大統領!? ニアは強力なコネクションを持っているとは思っていたが…まさか…そこまでとは…。 ハル・リドナーはストレートのブロンドをひとさし指ですべらせた、 爽やかなシトラスの香りが軽やかに宙に舞う。 「ようするにニアと別れて欲しいのよメロ。」 「ふざけんじゃねえ!」 銃声が炸裂した。 リドナーの後ろの壁に銃跡がひび割れ硝煙の匂いがする… しかし、この女、顔色も変えやしない! レスターとジェバンニも銃を構えてはいるものの撃つそぶりは見せなかった。 「脅しても無駄よ…あなた女を撃ったりできないでしょう?」 ちくしょう!こいつら…俺をなめてやがって…… 全員、蜂の巣にしたい衝動で腕が振るえた。 「メロ、落ち着いて……メールに書いた通り…こちらの要求をのんでくれたら 相応以上の報酬は差し上げるわよ? 充分な資金であなたの望むような探偵ビジネスを展開すればいいわ。」 「そうだ…君達の能力は分割したほうが社会の役にたつと思うがね?」 「貴方なら充分、独りでやれると思いますよ?だが我々にはニアの力が必要なんです。」 そんな事、言われなくてもわかっている……一人になろうとガキの頃から散々努力した… だが…2人離れようとすればするほど無駄に傷つけあって… そんな日々を終わらせたくて、ニアと公私ともに生きる事を決めたのに なんだってまた、こんな事になっちまうんだ?!!! 「あなた達…同じ施設で育ったんですってね…。」 リドナーは背後の窓を振り向き、空をみあげた… 庭の木から鳥の鳴き声が漏れ聞こえる。 「親鳥から離されて、同じ巣箱でふ化して…お互い初めてみた相手を 親だと思ってついて回っているみたい…でも貴方達はもうひな鳥ではなく 一人前の男だわ、もっと広い世界がこの世にはあるのよ?」 鳥たちは羽ばたき、やがてちりじりに小さな点になり青い空に消えていった…。 「うるさい!俺たちの事はほっておいてくれ、帰らせてもらう!」 俺が逆上せず、この失礼な奴らに報復することもなく立ち去ろうとしたのは (まるで逃げるみたいだ、普段の俺からは考えられない) リドナーの言葉が胸に刺さったからだった… 確かにはたから見れば俺とニアの仲は共依存かimprinting(刷り込み)に見えるのだろう 俺自身も俺たち2人がお互いに持つ執着が怖くなる時すらある… だが、そんな事は突き詰めたくはなかった、俺は開いたままの扉に1直線に向かった。 背後でリドナーが追い打ちをかけるようにつぶやく 「逃げないでメロ、あなただって感じている事でしょう? 大人になりましょうよ、ニアはあなたが思っているよりずっと大人よ?」 いやに艶めいた声だった。 2人の男たちがクスリ…と声に出さない笑い声をあげる…。 「だまされているんじゃないかね?彼は。」 「夢を見ていたい年頃というのもあるんですよ、レスター指揮官…」 「おい!さっきから気色悪い言い方ばかりしやがって、お気に入りだの寵愛だの 大人だの…なにが言いたいんだ!」 振り返るとリドナーが意地悪そうな…でも驚くほど美しい笑顔で言葉をもらす。 「言葉通りの意味よ?大統領も長官も私たちも…全員ニアとは …大人の仲なの。」 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ どうやって帰ってきたのか覚えていない。 俺はアパートメントのドアの前にいた。 これから俺はペット探しにいくところで 立ったまま白昼夢を見ていたのなら良かったのに。 しかし陽は西空にあり茜色をたたえ、時間の経過を教えてくれる 俺はのろのろと……しかし、慎重にドアノブを開け密やかに部屋に入る… 俺のいない所でニアはなにをしてやがるか確かめて見たかった。 きっと、いつものように床に転がりおもちゃで遊んでいるに違いない、 院にいたころもいつもそうだった。 俺と離れていた、たった4年の間に頭脳だけでなく身体も使い 大人たちを手玉にとるような手管を身につけていたなんて信じられ なかった。 いや…そうか??ニアはガキの頃から自分利益のためなら手段は選ばない 奴だったじゃないか!? 後ろ盾のない10代の子供が強力なコネクションをつかんだのは 大人たちを身体でパトロンにした方が合点がいく… 廊下からリビングまでのほんのわずかな距離の間、俺の感情や思考は フル回転で動き回った。 ニアとの初めての時が頭によぎる、 それは心の中で黄金色に光る額に飾られている俺のお気に入りの思い出だ、 ニアの癖に照れたり怖がったりして……なんとも可愛くて すでに爆発寸前の俺を刺激して困ったもんだ…… その所作から俺が初めての相手なんだと思いこんでいたのに… あの野郎…演技かよ! いや…ニア…が誰と関係を持っていても…いいじゃないか… 俺は変なとこ潔癖すぎる! 今は俺だけなんだし、それでいいじゃないか… ……今は俺だけなのか?本当に ニアがいつものように俺の帰りだけを待って リビングで寝ころんで夕日に丸まって寝てるといい…それで安心出来る。 そしてほつれ毛をくしゃくしゃにして抱きしめてキスをして なにもかも忘れてしまおう… しかし ニアはリビングにはいなかった、ニアのおもちゃ置き場を改装した モニタールームから機械音がかすかに響く。 気配を殺し、もの音ひとつ立てずドアをあけた、 闇稼業で身につけた技だ、 ニアは背を向け自分のパソコンを開きなにやら熱心にやっている… 仕事はないはずだろ?今は? 俺がドアを乱暴に閉めると、驚いて振り向いた。 無感情に見える位、普段冷静なニアが驚くなんて…… 一体なにをやってたんだ。 ニアは振り向きながらも素早くPCの画面を消した… 「おかえりなさい、メロずいぶん早かったんですね?」 「俺が早く帰ってきたら困ることでも?」 「どうしたんですか、変ですね。」 「変なのはお前もだろ何を隠した?」 ニアは少し言葉に詰まった、 「何って…私個人のデータですから…メロには関係のない事です。」 「隠し事かよ…?結婚までした俺に。」 「それとこれとは関係ないでしょう、結婚したって私は私です 干渉はさせません!」 ニアの言い様に俺の頭は頭痛がする、血管がプチプチと 切れている音が聞こえるくらいだ。 「ふざけんじゃねえ!こそこそしやがって!」 俺がニアに近づくと、すばやい勢いで立ちあがり俺がPCに 触るのを阻止しようとする、益々あやしい! 俺はニアのぶかぶかした襟ぐりをつかみ その大きな黒い瞳を覗きこんだ。 瞳から真実をたしかめたかったが光りを映さない その漆黒の闇からは何もわかるわけがなかった… 俺たちは育ったワイミーズハウスからいわば秘密と嘘を守る 教育を受けてきただから…。 俺だけを見つめて、俺だけを求めていると信じ込んでいたその目をみるのが辛くなり、 俺はのど元に噛みつくようにキスをしてニアの身体を床に倒した。 狭い室内の書類ケースやCDRの束をなぎ倒し床に倒れ込む 「痛い…」 ニアが不服な声を上げたが俺は構わなかった、 「仕事先でなにかあったのですか?」 俺は答えずパジャマのボタンを引きちぎる、、 言葉でも瞳でも答えないなら身体に聞いてやりたいそんな気分だ ニアに俺の力を見せつけてやりたい! だが、ニアはセックスに及ぶのかとわかるとむしろ安心したようだった、 身体の力を抜き足がひらき、俺の身体を沈める… そして、腕を俺の首に回し強引にくちびるを押しつけてきた。 俺はニアの舌を噛んでやりたい気分なのに、ニアは余裕で俺の口内を 舌で愛撫し吐息ごと吸い込む、 そして艶めかしい声で… 「続きは寝室に行きましょうよ…」 甘えるように俺の耳に囁く、 人の思い通りに動かすのはニアのお手のものだが、 この作戦は失敗だな、ニアの行為で俺は臨界点を突破してしまったからだ。 「媚びてるんじゃねえ、誰に教わったんだよ!こんなマネ!」 ニアの腕をひきはがし、強引に下着ごとパジャマのズボンを引き剥がした。 「な…!」 ニアの声におびえが走る、俺は怒りと興奮でもうはちきれそうな自分を 革紐をほどき取り出し、ニアの片足を持ち上げ肩に抱え上げ下半身に 俺の身体を押し付けた! 「いや、だめ!!まだ無理です、メロ!」 ニアは衝撃に声をあげた、いくら何度となく俺を受け入れた身体とはいえ 普段は十分に慣らしてからだ、突然では無理があるに決まってる、 それを承知でニアにぶつけてやりたい! お互いに裂くような痛みを感じながらも進んでいく俺にニアは悲痛な叫びをあげた、 「痛い…やめて…やめなさいメロ!パートナー間でも不合意の性行為は犯罪ですよ!」 「面白い!訴えてみな!お前なら俺を一生監獄にでもぶちこめるだろ!やってみろよ! 俺から離れていられるのなら!!」 俺は顔に青筋をたて、荒い息で汗を飛ばし怒鳴り散らしながら もがき抵抗するニアの身体を力づくで押さえつけ組み敷いた、 ニアも外見より力は強いのだが俺にかなわない、 はっきりいって気分が良い。 この小さな甘い躰を昼間の連中も味わったのだろうか? そりゃあ、執着するわけだ! 昼間の連中のビジョンが頭をかすめる…不愉快なそれを追い払うために 声をあげて思いっきり突き上げた。 誰にもやるもんか!こいつは俺だけのものだ! 「やめ…お願い…もう…抜いて…いたい……。」 ニアは痛みで震え白い肌は青ざめ息があがり弱弱しい声を出すのが精一杯のようだ、 俺は怒りよりも快楽が勝ってきていた、いつもにまして締め付けるニアを支配する悦楽に 精神も身体も溺れている、とてもやめられない。 奥まで達すると俺は前後に揺れて律動を楽しむ、ニアはもう抵抗する気力もないようだ 冷たい汗に前髪を濡らして揺れている、 だがその目は潤んで俺をにらみ付けている… 俺は痛みで膨張を忘れているニアの性器を片手にとり、腰を動かすリズムに合わせさすった。 「ん…」 俺はその部分を知り尽くしている、一番感じる箇所や所作を知っている! 俺に飼い慣らさせてるそれは手の中でどんどん形を変え全身に快感を響かせている! だがニアは自分を陵辱している俺に快感の声を漏らすのが悔しいようで口を曲げて 耐えているようだ。 しかし、身体は正直で青白かった肌はすでにうす桃色に染まりだし、時折ひくつく… なによりニアの中心はすっかりと育ち歓喜の声を上げる瞬間を待ちわびていた。 「声を出せよニア!感じてるんだろ!」 「だ…誰が…き、嫌いです、あなたなん…」 非難を投げつけるために口を開いたのが失敗だったようだな、ニア。 俺がすかさず腰と指の動きを強めると 「は…ああ…。」 思わず濡れた声を漏らしやがった。 「嫌いな奴になんだよ、その声は!淫乱め!」 「この…外道が…あ…ん…フウ…はあ…。」 それからはもう無茶苦茶だった、闘争のようにぶつかりあい 気絶寸前にニアは何度目かの白い激情をまき散らし、俺もニアの中に狂おしい 熱ごと注ぎ込んだ。 |